2026.05.07

建売住宅の内覧チェックポイント20選|建築士が教える見るべき場所

建売住宅の内覧で「何を見ればいい」かわからない方へ

建売住宅の内覧に行ったとき、多くの方が「きれいだな」「広いな」という感想で終わってしまいます。しかし、建築士の目線で見ると、同じ物件でもチェックすべきポイントが数多くあります。

この記事では、元大手ハウスメーカーのトップ営業として200棟以上の住宅に携わった建築士が、内覧時に必ず確認すべき20のチェックポイントを「外まわり」「室内」「設備」「書類」の4カテゴリに分けて解説します。

【外まわり】5つのチェックポイント

①基礎のひび割れ

建物の外周をぐるりと一周し、基礎コンクリートにひび割れ(クラック)がないか確認します。幅0.3mm以下のヘアクラック(髪の毛程度の細いひび)は施工上避けられないものですが、幅0.5mm以上のクラックや、斜めに走るひび割れは構造的な問題の可能性があるため注意が必要です。

確認方法は目視で十分ですが、気になる箇所があればスマートフォンで写真を撮っておきましょう。ゼロ円仲介の内覧同行では、クラックスケール(ひび割れの幅を測定する道具)を使って正確に判定します。

②外壁の仕上がり

外壁材(サイディング)の継ぎ目のシーリング(コーキング)がきちんと充填されているか確認します。シーリングの隙間やはがれは雨漏りの原因になります。また、外壁材そのものに割れや欠けがないかも確認してください。

③敷地の排水

雨の日に内覧するのが理想ですが、晴れの日でも敷地の傾斜をチェックできます。建物の周囲に水が溜まりそうな場所がないか、排水溝は正しく設置されているかを確認します。水はけの悪い敷地は、将来的に建物の基礎に悪影響を与える可能性があります。

④境界標の有無

隣地との境界を示す「境界標」(コンクリート杭や金属プレート)が設置されているか確認します。境界が不明確な物件は、将来的に隣人とのトラブルの原因になることがあります。境界標がない場合は、売主に設置を求めることが重要です。

⑤周辺環境

物件だけでなく、周辺環境も重要なチェックポイントです。隣家との距離、前面道路の交通量、近隣の騒音源(工場、幹線道路、鉄道)、日当たりを遮る建物の有無などを確認します。できれば朝・昼・夕方の3回訪問して、時間帯による変化を把握するのが理想です。

【室内】8つのチェックポイント

⑥床の水平

スマートフォンの水平器アプリ(無料で多数あります)を使って、各部屋の床が水平かどうか確認します。6/1000(1mで6mm)以上の傾きがある場合は、構造的な問題が疑われます。リビング、キッチン、各居室の中央で測定するのがおすすめです。

⑦ドア・窓の開閉

すべてのドアと窓を実際に開け閉めしてみてください。スムーズに動かない場合は、建物に歪みがある可能性があります。特にサッシ窓の開閉は力を入れずにスムーズにできるべきです。ドアが自然に開いたり閉じたりする場合は、床の傾きが疑われます。

⑧壁紙の仕上がり

壁紙の継ぎ目の処理、角部分の仕上がり、壁紙の浮きやシワを確認します。特に天井と壁の接合部(廻り縁)のあたりは仕上がりにばらつきが出やすい箇所です。小さな不具合であれば引渡し前に補修を依頼できますので、気になる点は写真に撮って記録しておきましょう。

⑨天井の染みや変色

天井に染みや変色がないか確認します。雨漏りの痕跡の可能性があります。特に2階の天井、屋根裏に近い部分は要注意です。新築でも施工中の雨にさらされた場合、引渡し前に問題が見つかることがあります。

⑩床下点検口

1階のキッチンや洗面所の床に点検口があるはずです。可能であれば開けて中を覗き、水漏れの痕跡がないか、断熱材がきちんと施工されているか、基礎コンクリートの状態を確認します。懐中電灯(スマートフォンのライトでも可)があると便利です。

⑪小屋裏点検口

2階の押入れやクローゼットの天井に小屋裏(屋根裏)の点検口がある場合があります。開けて覗くと、断熱材の施工状態や雨漏りの有無を確認できます。

⑫コンセントの位置と数

各部屋のコンセントの位置と数を確認します。生活動線をイメージしながら、「ここにコンセントがあるか」をチェックしてください。リビングは4〜6箇所、寝室は2〜3箇所、キッチンは3〜4箇所が目安です。

⑬収納の容量

クローゼット、押入れ、パントリー、シューズクローゼットなど、収納スペースの容量を実際に確認します。建売住宅で最も多い後悔は「収納が足りなかった」です。今の住まいの荷物量と照らし合わせて、十分な収納があるか判断してください。

【設備】4つのチェックポイント

⑭水まわりの水圧

キッチン、浴室、洗面台、トイレの水を実際に出してみて、水圧が十分かどうか確認します。2階にトイレや洗面台がある場合は、2階の水圧も忘れずにチェックしてください。

⑮給湯器の容量

給湯器の号数を確認します。4人家族であれば24号が推奨されます。20号でも使えますが、冬場に複数の蛇口を同時に使うとお湯の温度が下がることがあります。

⑯換気システム

24時間換気システムが正常に稼働しているか確認します。2003年以降の新築住宅には設置が義務づけられています。吸気口と排気口の位置を確認し、異音がないかもチェックしてください。

⑰網戸・雨戸の有無

建売住宅では、網戸やシャッター(雨戸)がオプションになっていることがあります。標準装備に含まれているかどうか事前に確認し、含まれていない場合の追加費用を把握しておきましょう。

【書類】3つのチェックポイント

⑱住宅性能評価書

住宅性能評価書を取得している物件であれば、耐震等級・断熱性能などが客観的に評価されています。取得の有無を確認しましょう。

⑲地盤調査報告書

建築前に実施された地盤調査の報告書を閲覧できるか確認します。地盤改良工事が行われた場合、その内容と工事報告書も確認しておくと安心です。

⑳保証書・アフターサービス基準

引渡し後の保証内容とアフターサービスの基準を事前に確認します。構造部分は10年保証が法律で義務づけられていますが、それ以外の部分(設備・防水・内装など)の保証期間はメーカーによって異なります。

まとめ

建売住宅の内覧では、「きれい」「広い」という印象だけでなく、この20項目をしっかりチェックすることで、購入後の後悔を防ぐことができます。すべてを自分で確認するのが難しい場合は、建築士に内覧同行を依頼するのが最も確実です。

ゼロ円仲介では、建築士・FP・宅建士の三資格を持つ代表が内覧に同行し、これらのチェックを無料で実施しています。群馬県の新築一戸建てを仲介手数料無料でご紹介していますので、お気軽にご相談ください。

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